のほほんとひまな女子大生のいろいろ

暇な女子大生の回顧用。読者感想と、旅行記録に使えたらいいな

出雲展@上野国立博物館

20200212 出雲展@上野国立博物館

(数字が三つしかないのすごい)

 

母親の行きたがっていた出雲展についていくことに。2人で美術館は兵馬俑以来。意外と少ない。とはいえ、出雲展は広告で少し気になっていたので嬉しい。

 

平日だったためか結構空いていて、ゆっくり見られました。

中に入るときに、あの階段状に水が流れているところがすごく印象的…なぜなら四年前、当時受験生だった時に3時間並んだ鳥獣戯画展に見に行ったことを思い出した。ずっと外で待っていたけど、周りに何もないからそれしか見るものなかったんだよね…というのを親に話したら、親の時もそうだったらしい。鳥獣戯画展見に行っていたこと知らなかったら驚きだよ…

 

出雲展、一言で言えばとっても楽しかった。(正直目当ては七支刀だったんだけど)

 

〇展示(章名は正式なものじゃなく私の要約)

一章 出雲大社

 柱

二章 出雲の遺跡

 加茂岩倉遺跡、荒神谷遺跡の銅剣や銅鐸

三章 大和

 三角縁神獣鏡、勾玉、埴輪

四章 仏

 仏像

 

1章はすごく印象深かったけれど、2、3章がすごく面白かった。

 

〇1章 出雲大社

入ってすぐに出雲大社の昔の柱の展示が。すごく大きくて、なんだろうと思ったら柱。昔の出雲大社の本殿の再現も含めて、当時の出雲大社の壮大さが伝わって…

なのに母親が「この複製品壊すの勿体ないから出雲大社にあげたらいいのにね」って言ってきた。気もちは分かるけども。

 

出雲大社ずっと行きたいんだけど車運転できない私にはちょっとアクセス悪くていけてないのでやっぱり行きたいなぁ

 

〇2章 出雲の遺跡

 

受験を思い出す加茂岩倉遺跡と荒神谷遺跡!

銅剣や銅鐸が本当に多くて、多いとは聞いていたけど本当に多いんだなと(小並感)

ただ、展示の仕方がすごく良かった!普通、当たり前だけれど展示する時って綺麗にされて綺麗に並べられて…ただ、出土状況の写真(発掘当時の写真)が展示されていて。

 

銅剣はぎゅうぎゅうではあるけれど適当ではなくきちんと並べられていて、当時の人たちにとって銅剣がきっと大切なものだからこそ丁重に扱われていたのかな…と思った。

今の私達には、当時の情勢を知る手掛かりであったり、美術的文化的価値で見てしまうけれども、銅剣や銅鐸は確かにあの時代の人たちにとってはまた(今の私達とは違うとはいえ)価値や意味のあるものだったんだなぁというのがその出土状況の写真から伝わってきた。

(これは銅剣や銅鐸以外に、3章以降の貝輪や埴輪でも同じことが言えるんだけれども)

 

f:id:ufa0226:20200218010650j:plain

銅鐸の出土状況 復元(撮影許可あり)

 

〇3章 大和

大和っていうことで、出雲からは離れる。でも、だからこそ出雲から大和にまで国がどんどん一つのものとして形成されていく様がなんだか実感できる感じがした。

 

ってか三角縁神獣鏡ってあんなに多いんだねってちょっとびっくりした…あと表面に描かれている文字の解説文とかを見ても、全然読めなくて学芸員さんってすごいんだなぁって全然関係ない感想。

 

あと青色のガラスの勾玉すごい!なんか勾玉って玉のイメージだったから(合ってる?)

あとは勾玉以外にも管玉とかもあって、管みたいに細長いからってそのままのネーミングだなって思う。でも綺麗、翡翠好き。

 

先述の出土状況の写真が貝輪や埴輪のものもあり。

埴輪って、あのかわいい人型で右手だけあげてる~みたいなの想像しちゃうけど、円筒埴輪もあるんだね…あと想像よりも大きいしいっぱい並んでると正直怖いよ…

貝輪も棺の近くにあった(=大事なもの)らしいんだけど、正直写真を見ないと分からないね…なんか棺(?)の側面や下側に埋め込まれるようにあったとは思わなかった。

 

イヤリングのような耳の飾りが、本当に耳のあたりから出土されたのもすごいな!と思って。埋葬で、一つ一つの出土品には、それぞれ意味や思いがあってそこに配置されて、それが今になって明らかにされているのが壮大だし、死者への想いは変わらないんだなぁと不思議な気持ちになった。

 

馬の飾り多くて、馬はきっと大事なものだったんだろうけどちょっと笑っちゃった。たてがみを結ぶ用の飾りっているの?

 

あと七支刀が裏面から見えたのもすごかった!文字が読めなくなっている部分あるとはいえ、歴史を感じてすごい~教科書で見たあの七支刀!!テンション上がった

 

展示品自体は忘れちゃったけど、ササン朝ペルシアやローマ帝国のものが中国を経て日本に渡って使われた…とか、もうこんな時期にっローマ帝国のような大国あるんだっけ、世界広いのによく極東の小さい国に繋がってすごいなぁ…と世界の広さに少し感動。




〇4章 仏

仏像多い。正直仏像ばっかりで、圧倒的ではあるけどちょっと退屈だった…

 

とはいえ、インドから渡ってきた十一面観音像はすごく彫が深くて外人っぽいのに、日本の仏像は平ぺったくてまさしく平たい顔族だった…顔だけでも各国の特徴が出るのね…

あとは仏像の靴の形で、年代とかを特定した解説文に、ほ~となった。作り方や衣紋の形とかから特定するのはよく聞くけど、靴の形って細かいね…そしてそんなところにも時代性が出るの面白いなぁ。

 

伎楽面がなぜ展示されていたのかもちゃんと覚えてないけど、なんか印象的だった。なんでだろう?

 

f:id:ufa0226:20200218010655j:plain

すごく大きいが何かよくわからない 撮影許可ありだったからとりあえず




〇全体的に

これが千円で楽しめた(キャンパスメンバーで1200円からさらに値引きされた)のはすごすぎる。お宝ばかりなのに…きっとすごいものでも私は全然注目してなかったりもあっただろうけれど、それも含めて好きに楽しんでもいいよね!(自己正当化)

今まではあまりこの時代のものに興味なかったけど、見てみるとやっぱり変わるなぁ!上野国立博物館にはこれからも期待

f:id:ufa0226:20200218010657j:plain

外にあったガチャガチャのカプセル入れ